意外にも電話が苦手な人は多い、でも相談は電話が多いのだ
最近の若者は電話をかけるのが苦手、とか、電話をかけない、という話を聞きます。
実際は、「電話」を使わないけれど、LINEなどのアプリの音声通話を利用している、というのが本当のところのようです。
確かに街中では、イヤホンをして誰かとおしゃべりをしながら歩いたり、運転したりしている人を良く見かけます。いわゆる通話料のかかる「電話」ではない方法で、音声通話をするのが若者の間では定番となっていると言えるのかも知れません。
気心の知れた友人たちとグループ通話、何人かでの話し合いもグループ通話で…と、電話ではできない音声通話も可能だというのも魅力なのでしょう。
文字ではなく、通話でのやり取りは、「都合の良い時に見て、返事をすれば良い」のではなく、「今」を共有することで、特別な親密さを実感することができます。
家族や親友など、気兼ねしない間柄ならば、家でくつろぎながらスピーカー通話にして、まるで同じ空間で過ごしているかのように無言の時間を含む会話を楽しむこともできます。
家での一人の時間は寂しい、というタイプの人にはありがたい機能ですよね。
その一方、まだそれほど親しくないけれどこれから親しくなりたいという相手と通話する時は、話題選びも悩みますが、なにより「相手が自分のために時間を割いてくれている」という事への感謝を忘れないようにしましょう。そのことを忘れて自分本位な通話となってしまうと、相手はまたあなたと通話したいという気持ちにはなりません。
相手の時間を貰っているという事を忘れなければ、通話を持ちかける時間帯を配慮したり、通話時間が長くなり過ぎないように気を配ったりと自分本位な通話にならないように気をつけることができるのではないでしょうか。そのことが、また通話を楽しむことのできるチャンスに繋がると考えます。
「電話がキライ」という方、結構多くいらっしゃるようです。
これはどの世代の方も共感できる部分もあるのではないでしょうか。ただ、「キライ」になったきっかけは世代や環境によって変化があるのだと思います。
「仕事上の電話で嫌な出来事があった」という方が一番多いのかもしれませんね。クレームの対応であったり、言いづらいことを言わなくてはいけなかったり、電話という顔が見えないコミュニケーションは精神的に辛くなることは想像できます。
最近ではメッセージアプリやメールで連絡を取り合うことが増え、直接会話するよりメッセージの交換が主流になっています。「電話はほぼかかってこない」という認識が浸透しつつある中、急な電話連絡に対応できないことが多くなります。「電話って繋がらないならば意味がないのでは…」と思う方もいることでしょう。
同性であれ異性であれ、「気になる相手」「もっと親しくなりたい相手」とは会話でのコミュニケーションを取りたくなるのは自然です。話したいけれど、どういったきっかけで電話をかけたらいいかわからない、どんなことを話せばいいかわからない、という不安から電話をかけることを躊躇してしまうようです。
「キライ」というイメージは嫌な記憶や不安感に結びついているようです。
仕事や人間・交友関係、恋愛問題など様々なものを抱えている中、考え方や伝え方、自分自身を見直すきっかけがあれば行動を起こすことができると思いませんか。
電話というツールは、変化をしたいと思っている方に有効に利用できるひとつの手段です。
嫌な記憶や不安を取り除くことができるのは、直接コミュニケーションがとれる電話だからこそだ、とぜひ体験してほしいです。
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